幼なじみ〜first love〜

「……ケンちゃん…どうして…?」




部屋のドアの所に立っていたのは、ケンちゃんだった。




「…おまえら……」




ケンちゃんは、軽蔑したような冷めた目であたしたちを見つめた。




「…早く…服着ろ……」




バタンッ――!!




そう言って、ケンちゃんは勢いよく、部屋のドアを閉めた。




「こんな朝から何で来んねん…」




遊也は、自分の金色の髪をぐしゃぐしゃと掻き回した。




「ごめんね…」




「何でおまえが謝んねん…。いつかはケンたちにも話さなあかんやろ…」




「うん……」




わかってたのに




こうなる覚悟で

あたしは裏切ったのに……




何でこんなに胸が痛むの……――