お互いの息づかいが荒くなってくると、唇を離し、遊也は自分の唇の周りをペロッと舐め回した。




「…絢音…部屋いこか」




そのままあたしの身体を軽々と持ち上げて、あたしを遊也の部屋にあるベッドの上にそっと寝かせた。




真っ暗な部屋、雨粒が窓に激しくあたっている。




この雨はいつ止むのだろうか…――?




あたしの悲しみも涙も、この雨が流してくれればいいのに…。




遊也があたしの身体の上に跨り、その大きな右手であたしの頬にそっと触れる。




「もう…泣かんでええよ」




遊也の優しい声が、あたしの身体を動かなくした。




「…好きやで…――」




そう言って遊也は、あたしの首筋を下から上へと舌でなぞっていく。




「………っ……ん…」




首筋から、鎖骨へ、胸へと下に向かって舌を馳せていく。


身体がビクッと、あたしの気持ちとは裏腹に勝手に反応する。




太ももを舐め回され、甘く噛んだり、強く噛まれたりを繰り返され、あたしの思考回路は完全に停止した。




どうなってもいい……