幼なじみ〜first love〜

「蒼はダメだ…」




そう言ってパパは、あたしに背を向け、鏡を見ながらネクタイを緩めている。




「な、何で…?怒ってるの…?でももう蒼は一緒に住んでないし…」




あたしは必死に弁解する。




「パパに黙ってて悪かったけど、何も心配いらないよ?」




「そうじゃない」




「えっ…?じゃあ何?」




そうじゃないって…どういいこと?パパの言ってる意味を何一つ理解出来なかった。




「理由なんてない、蒼はダメだ」




いつものパパじゃない。こんな頭ごなしに物事を言う人じゃないもん。




「パパ…?!」




「…蒼と別れなさい」




予想もしてなかった


パパからの反対……――。



どうして…?


パパは蒼をすごく可愛がっていたのに……――。