幼なじみ〜first love〜

「付き合い始めたのは、高校1年の時…」




あたしがパパから視線を逸らすと、パパは深くため息をついた。




「…同居していたからか?」




「違うっ…!あたしは…ずっと小さい頃から蒼が好きだった…」




「絢音から言ったのか?」




「蒼も、あたしをずっと好きだったって言ってくれた…」




パパの目が怖くて、あたしは真っ直ぐに見つめることが出来なくて、俯き右腕を擦り続けた。




「何でパパに黙ってたんだ?そんな事なら同居させなかった」




「…それは、ごめんなさい」




「小さい頃からケンカばかりしてたじゃないか…。まさか2人が付き合うなんて思ってもなかったんだよ」




「あたしも蒼と付き合えるなんて思ってなかった…蒼はすごくモテるし…」




パパ…黙っててごめん。


あたしを心配してくれてるんでしょ?




年頃の娘を心配するのは、当然だものね。




でも蒼の良さなら、パパが一番わかってるはずじゃん。