幼なじみ〜first love〜

「ちょ、ちょちょ…遊也…!何すんのっ!?」




俺は、ケガをしている絢音を胸の前で抱きかかえた。




「足から血ぃ出とるし…ひねったんやろ?手当てせなあかんやん…」




「だからって…全校生徒の目の前で……お姫様抱っこなんかしないでよ!…恥ずかしいってば…!」




「肩貸すより、こっちのが早いやろ?お姫様?」




「お~ろ~し~て~~っ!」




絢音が俺に抱えられて、ジタバタと暴れている。




「誰のおかげで1位になったんや?」




「…みんなの力で」




「ふーーん。まぁそーやなぁ」




「遊也のおかげでもあります…」




「そーやなぁ…。おまえは…おとなしく抱きかかえられてれば、ええんや…」




たくさんの生徒たちの視線を浴びた。




別に関係あらへん……どぉー思われよーが……




俺は、絢音を抱きかかえて保健室まで運んだ。