幼なじみ〜first love〜

俺が勝たへんと


絢音は責任感じるやろな




大丈夫やで?




おまえは何も心配いらん




抜かす…

抜かすで……




俺が…ぜったいに……っ




1位になってやるからな……!!




絢音……




パーンッパーンッ…――!!




鉄砲の音が2回鳴り響いた…




1位のやつとほぼ…同時やったけど……




「優勝は…2年B組っ!!」




……………




「…よっしゃーーーっ!!優勝やぁーーーっ」




クラスのみんなが抱き合って喜んでいる。




「遊也のこと胴上げしよーよ」




クラスのひとりがいらんこと言うて、俺は息切れしてる中、クラスメートたちに囲まれる。




「俺の力だけちゃうやろ?みんなで獲った1位や!俺やなくてタマちゃん胴上げしよやー!」




担任のタマちゃんを胴上げし、俺はなんとか免れた。




「遊也ぁ…」




ケンと美々の横で、泣いている絢音がいた。




「まかしとけー言うたやろ?」




俺は絢音に向かって笑顔でピースをくりだした。




「フフッ…スーパーマンみたい…」




絢音………




俺はただ

おまえの笑顔が見たかっただけや……




バカな男やろ




俺も自分がバカ過ぎて笑いたくなる