幼なじみ〜first love〜

今、4位……いけるっ!!




アンカーは2周。




距離にして400m。




いけるで…っ!!




「…やべぇ…遊也めっちゃ速ぇ…。そーいえば蒼が言ってたな。遊也の運動神経ハンパねぇって……」




「ケンってばぁ…!いいから肩貸してよ?絢音ケガしてんだから…」




「大丈夫だよ、美々ちゃん!最後まで応援したいし…」




「でも絢音…早く手当しないと。痛いでしょ?」




「大丈夫。遊也が頑張ってくれてるから…見てなきゃ…」




ラスト1周の所で、3位と2位を抜かした。




1位のヤツ、どこにおんねん!




くそっ…半周も先や……




いまこの瞬間、タバコを吸ってきたことを後悔してる。人間やっぱ悪いことしたらツケが回ってくるんやな。




体力持たへんわ。




「ガンバレーーーッ!」




クラスのみんなの声と…




「ゆうーーーやぁーーーーっ!!」




その中でも、絢音の声は俺に一直線に聞こえてきた…