「遊也~っ!2位だったよぉ~」




嬉しそうに俺の元へ駆けてくる絢音を、抱き締められたら…なんてな




そんな叶わない恋は

虚しいだけやと




自分に言い聞かせて……




「頑張ったやんっ!!」




絢音とハイタッチをして喜び合う。




「へへっ…」




友達なんやって…言い聞かせて……




「…ってか遊也、声枯れてるじゃんっ!もぉ~ハリキリすぎだからぁ…」




「ほっとけや…」




絢音が自分のタオルを、俺の首にかけてくれた途端、俺の胸はズキッと音を立てた。




「今日の遊也、めちゃめちゃカッコイイよっ!応援団長さん、絶対に優勝しよーね!」




「おまえに言われんでも、カッコいいことぐらい知っとるわ」




諦めたくても

君は……そんな笑顔をするから




ドキドキしたり

悔しいんやけど




「いい思い出にしようやっ!!」




「うん!」




好きや………




どんな形でもええ


友達でもええ




絢音の傍にいられたら…それでええんや