「おまえらと出逢わへんかったら、俺、淋しくて死んでしもーてたかもな。俺の心はウサギちゃんやからな」




「…誰がウサギちゃんだよ?」




遊也は両手を頭の上で動かし、ウサギのマネをしてふざける。




「おまえらのこと、もちろん大切やで?せやけど…」




遊也は…俺が想像してた以上に不安定だった。明るい普段からは想像もつかないほどに。




「誰かおらんと…足元ふらついてしまうねんな…」




誰かのぬくもりで

孤独を埋めて




誰かがいるから

なんとか生きていられる




自分の必要性を見出そうとする




誰かいないと

自分がダメになってしまう…




これを…ある意味

依存というのかな…




「絢音を好きんなったんは…まぁ色々あんねんけど…俺と似てる気がすんねんな…何が似てんのか…いまだようわからへんけど」




「遊也と絢音っちが…似てる?似てねぇだろ」




「…なんとなく…似てる気がするんは…どうしてやろな……」




自分と似た者同士なら

痛いほど気持ちがわかるだろう




傷を舐め合い

孤独を忘れる




でも…俺は思う




陰と陰から

光は生まれるのだろうか…―――