「おぉ!あいつら1位と2位やんっ」




障害物競争で、美々が1位を取り、どんくさい絢音っちは奇跡の2位。


両方の点数がうちのクラスに加算された。




「あいつら、やりよったな」




遊也は笑いながら俺の背中を思い切り叩く。だから痛てぇーって。




「なぁ遊也…?」




「なんや?」




「絢音っちのこと…まだ好きなんだろ…?」




一瞬、俺の言葉に遊也の顔が曇った。