――…綺麗な五月晴れだ。 今日は俺たちが待ちに待った体育祭の日。 「優勝以外いらんで?」 遊也は、うちのクラスの応援団長になり、通称熱い男…いや暑苦しい男はクラスの誰よりも張り切っていた。 「みんな気合い、入れてけやぁ?」 この日の為にクラス全員お揃いのTシャツを、クラスの皆で手作りした。 それを着て、気持ちを一つにした俺たちは円陣を組む。 「っしゃ、いくで!?」 遊也の掛け声で、クラスのみんなは顔を見合せて微笑む。 「お―――っ!」 綺麗な青い空にクラス皆の手をかざした。