「そぉそぉ!みんな同じクラスとか、ビックリだよぉ」
その夜、あたしは自分の部屋で蒼と電話をしていた。
「遊也の元カノも今カノも一緒だし…」
遊也の彼女の話をしたら蒼は、呆れて笑っていた。
“遊也ってさ、よくわかんねぇ時あんじゃん”
確かにそうかも…
遊也の心の中には、誰にも入り込めない部分があるような……
たまにそう思うことがある……。
“まぁ…人それぞれ考え方違うし…いいんじゃね?”
「そぉ…だね」
“また電話するからさ、じゃーな?”
「うん、バイバイ…」
ほんのひとときの楽しい時間…蒼との電話を切って、あたしはベッドに勢いよく寝っ転がった。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)