――……高校1年、冬。

蒼がアメリカへ行ってから3ヶ月が経とうとしていた…――。






冷たい風が頬に突き刺さる。




「うぅ〜っ…寒い…」




あたしはお菓子を買いに、コンビニまで歩いている途中だった。




ピロリロリ〜…――♪




蒼からの着信音に、嬉しくて頬が緩む。




「もしもし、蒼…?」




電話は1週間に1回蒼から、かかってくる。




「うん、変わりないよ。みんな元気だよ。蒼は…?……そぉ…ならよかった」




蒼のお母さんも少しずつ元気になっているみたいで、本当によかった。




「…あたし?大丈夫だよ」




この3ヶ月…




蒼がいなくなって

泣きじゃくった夜もあった…




蒼の声を聞くと

安心するけど




電話を切った後は

ひどく淋しい……