―――…部屋の時計を見ると、夜の7時だった。
「絢音…今頃、遊也に会ってんのかな……?」
あたしは、部屋のベッドの上に寝っころがり、天井を見つめていた。
―――ガチャッ…
部屋のドアが開き、ケンが勝手に中に入ってくる。
「よっ」
それだけ言って、ケンはテレビを付けて、床に寝っ転がった。
「…ケン、今日来るって言ってたっけ?」
「んー?…うん」
ケンは、テレビに夢中なのか、そっけない返事が返ってきた。
いまに始まったことじゃないけど…
最近は、いつもこんな感じだった。
「そんなにテレビ見たいんだったら、自分の家で見ればいいじゃんっ!」
自分でも思わず大きな声を出してしまっていた。
「…なんだよ…いきなりどーした?」
別に…
ケンを嫌いになったとかじゃない