「アハハッ…どぉする…?あたしたち、ずぶ濡れだよぉ…」
プールの中に入ったままのあたしたち、胸の下あたりまで、水に浸かっている。
「先に渡しとけばよかった…箱、濡れちゃったけど……」
蒼がそう言って、ズボンのポケットから、ピンクのリボンのついた小さな箱を、あたしの目の前に出した。
「…なに?あたしに…?」
「うん…」
あたしは、その小さな箱を両手でそっと受け取った。
「気に入るかわかんねぇけど。…おまえが彼女になってから、プレゼントとか渡したことなかったなぁ…って思ってさ」
「うそ…蒼が…?」
蒼があたしにプレゼントなんて
絶対そういうこと、しない人だと思ってたから……
すごく驚いた
「安物だけど、ごめんな?俺のバイト代の残りで買ったから…」
「そんなっ…蒼がくれるモノなら…何でも嬉しい…っ」
プールの中に入ったままのあたしたち、胸の下あたりまで、水に浸かっている。
「先に渡しとけばよかった…箱、濡れちゃったけど……」
蒼がそう言って、ズボンのポケットから、ピンクのリボンのついた小さな箱を、あたしの目の前に出した。
「…なに?あたしに…?」
「うん…」
あたしは、その小さな箱を両手でそっと受け取った。
「気に入るかわかんねぇけど。…おまえが彼女になってから、プレゼントとか渡したことなかったなぁ…って思ってさ」
「うそ…蒼が…?」
蒼があたしにプレゼントなんて
絶対そういうこと、しない人だと思ってたから……
すごく驚いた
「安物だけど、ごめんな?俺のバイト代の残りで買ったから…」
「そんなっ…蒼がくれるモノなら…何でも嬉しい…っ」



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)