くすぐったくて

でも心地いい




蒼の舌が

あたしの首筋を滑ってゆく




蒼の吐息が

蒼の舌が

蒼の指先が




あたしの全身に熱を帯びさせてゆく




触れたい

触れられたい




心も身体も……全て




二人だけの世界に酔いしれて

濡れていく身体




乱れる浴衣




男らしい蒼の姿




蒼を全身で感じて


漏れる声に恥ずかしさも忘れて




「…絢音……っ」




愛しい……蒼の声




一つに重なる二人の身体……―――。









蒼の全てを


身体に刻み込むから




離れても


淋しくないように




あたしたちは


心も身体もひとつだから




言葉や仕草

あたしの全ては




あなただけの為に




自分以外の誰かを

こんなに愛しいと思えるなんて




蒼じゃなきゃ

わからなかったよ……―――。