ずっと幼なじみで


でも、ずっと好きで




やっと恋人同士になれて




こういうことは…まだ先のことだって思ってた




でも…今は




蒼の全てを

感じたい……




あたしは…蒼が欲しい……―――。








真っ暗な蒼の部屋には、月明かりが照らしていた。




キスをしながら、蒼の布団に倒れこむ。




あたしの身体の上に、蒼が股がり、あたしたちは見つめ合った。




「なんか…思ったより明るいね…」




「月の明かり…だろ」




蒼の大きな手が、あたしの頬に触れる…




「蒼…好きだよ……世界で一番……」




心の底から素直に言える。いつもは照れくさくて言えない言葉も。




「俺も…好きだよ……。世界でたったひとり…おまえだけ……」




蒼の首に腕をまわして、もう一度キスをした…――。




「愛してる……」




そう呟いて


何度も何度も…唇を重ねた…――。