ケンちゃんは、手を背中に回して、そっと美々ちゃんの身体を抱き寄せた。
うわっ!見てるあたしがドキドキする!
「あたし…高校入って、いろんな事あってさ…。みんなのおかげで元気になれたけど…でも…思い返せば、いつもそばにケンがいてくれたなぁ…って思って」
そう染々と答えた美々ちゃんは、ケンちゃんの背中に腕を回す。
「俺が…そばにいたかっただけだよ」
「あたし…ケンのことが好きって気づいたのって、本当に最近だった…」
だから美々ちゃん、あたしに教えてくれなかったのは、ケンちゃんへの想いに気づいて間もなかったんだね。
「…告白の途中で…大事なとこ…先に美々に言われて俺…なんか情けねぇじゃん…」
「情けない?いいじゃん…女から告ったって…。ってか…弱ってる時に優しくするなんて、ケンの思惑にまんまとハマッちゃったじゃん…」
「ハハッ…俺の作戦にまんまとハマったな!」
「…サル」
二人は見つめ合い、嬉しそうに笑っていた。
「さんきゅ…罠にハマッてくれて……」
「どーいたしまして…」
そして二人は…
―――キスをした。
「ヒュ〜♪アツいねぇ〜お二人さ〜んっ」
そう遊也が茶化すように出ていき、あたしと蒼も遊也の後を追って木の陰から出て行く。
「おまえらっ…見てたのかよ!?」
あたしたちの存在に気付き、慌てて離れるケンちゃんと美々ちゃんは照れたように視線を逸らした。
「バッチリ見てた!」
そう言って蒼も遊也も二人を茶化した。
ピュ〜〜〜〜ドォーーーーンッ…―――
その時、背後に
大きな花火が打ち上げられた。
うわっ!見てるあたしがドキドキする!
「あたし…高校入って、いろんな事あってさ…。みんなのおかげで元気になれたけど…でも…思い返せば、いつもそばにケンがいてくれたなぁ…って思って」
そう染々と答えた美々ちゃんは、ケンちゃんの背中に腕を回す。
「俺が…そばにいたかっただけだよ」
「あたし…ケンのことが好きって気づいたのって、本当に最近だった…」
だから美々ちゃん、あたしに教えてくれなかったのは、ケンちゃんへの想いに気づいて間もなかったんだね。
「…告白の途中で…大事なとこ…先に美々に言われて俺…なんか情けねぇじゃん…」
「情けない?いいじゃん…女から告ったって…。ってか…弱ってる時に優しくするなんて、ケンの思惑にまんまとハマッちゃったじゃん…」
「ハハッ…俺の作戦にまんまとハマったな!」
「…サル」
二人は見つめ合い、嬉しそうに笑っていた。
「さんきゅ…罠にハマッてくれて……」
「どーいたしまして…」
そして二人は…
―――キスをした。
「ヒュ〜♪アツいねぇ〜お二人さ〜んっ」
そう遊也が茶化すように出ていき、あたしと蒼も遊也の後を追って木の陰から出て行く。
「おまえらっ…見てたのかよ!?」
あたしたちの存在に気付き、慌てて離れるケンちゃんと美々ちゃんは照れたように視線を逸らした。
「バッチリ見てた!」
そう言って蒼も遊也も二人を茶化した。
ピュ〜〜〜〜ドォーーーーンッ…―――
その時、背後に
大きな花火が打ち上げられた。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)