「まっ、一応ね?聞いただけよ。スッキリした。じゃーねっ!部活がんばって」




そう言って笑顔になった高梨は、席を立った。




「……高梨…俺…どうしたらいいかな」




俺は下を向いたまま、静かに呟く。




「えっ…?なに…?」




俺は……99パーセント、アメリカに行くと決めた




けど残りの1パーセント…




ホントは…まだ迷ってる




「蒼くん?どしたの?」




「アイツの泣き顔……見たくない……―――」




絢音の笑顔を
守るって




そう決めたはずなのに……