―――……




翌日、学校の女子トイレ内にあたしと美々ちゃんはいた。




「う、浮気ぃーっ!?」




「しーーーっ!美々ちゃん声でかいって…」




女子トイレ内に美々ちゃんの声が響き渡る。




「蒼くんが?まさか…」




「浮気してるかも…、かもだよ?」




信じるって決めたのに…すぐにまた不安になったり…恋って楽しいことばっかりじゃないよね。




「電話の相手聞けばいいじゃん。ずっと気にしてるよりいいと思うけどね?」




「友達ってしか…言わないんだもん…。それに束縛してるみたいじゃん?重いって思われたくないし…」




蒼は疑ったりしたら、きっと怒ると思う。




「絢音と蒼くんはさぁ、近すぎるのかもね…学校でも家でもほとんど一緒にいるんだもん。しかも今は恋人だしさ…見なくていいことまで見ちゃうんじゃない?」




「……うん…そうかも」




大好きな人と
いつも一緒にいれるなんて

こんな幸せなことないよ……




けど…人は

その幸せにあたりまえのように慣れてしまう…――。