「全然…空気読めてねぇじゃん。なぁ…?蒼」




嫌味っぽく言うケンちゃんだけど、すごく嬉しそうだった。




「ホントだよなぁ…でも、おまえ暑苦しいけど…イイ奴じゃん」




蒼は鞄で、遊也の背中を軽く叩いた。




「なっ…!俺…暑苦しかったん?」




遊也の言葉にみんなが笑った。




美々ちゃんも泣きながら…笑ってた。




「ありがと…遊也」




美々ちゃんのお礼の言葉に、遊也は少し照れて頭を掻いていた。




「絢音も美々も…俺に惚れたんちゃう?モテてまうなー俺」




「んー…それはないかなっ…フフッ…」




「何やねん美々…素直になれやぁ」




遊也…ありがとう


遊也の言葉は、いつも誰かの心を前に進めるね




悲しみが多ければ多いほど


人に優しくできたりするのかな……




ねぇ…遊也


遊也もちゃんと…笑えてるよね…?




いま、笑えてるよね…?