幼なじみ〜first love〜

遊也に連れられ、俺たちは男子トイレへとやって来た。




「誰もおらへん思ったら…おるわな」




「あっ!すぐに…出ます」




空気を察してか、トイレの中にいたうちのクラスの男子生徒が慌てて出て行った。




誰もいなくなった男子トイレで、俺と遊也は向かい合って立つ。




「何でトイレなんだよ……クセェし…」




「まぁ…クサイ仲っちゅーことで?」




やっぱり嫌いだ。冷めた目で遊也を睨みつけた。




「なんやねん…冗談も通じないんかい。イケメンボーイは」