「んな大勢で…タチ悪いなぁ〜」
あたしは顔を上げ、背を向けていた彼に、声をかけた。
「あのっ…ありがと……」
「俺…タバコ吸いに来ただけやねん」
振り返った彼は、背の高さは180センチはあるだろう。
ワックスで無造作に遊ばせた金色の髪。
耳には5個のピアス……。
スッと伸びた鼻に、大きな口。
「おまえ…なんか恨まれるようなことしたんか?…気ぃつけやぁ」
この…力のある瞳……
あたしが…まちがえるわけない…―――。
見た目が変わっても
彼の顔を…見間違えるわけがない
彼は…まちがいなく
彼は………
「……っ…智也……―――」
あたしは顔を上げ、背を向けていた彼に、声をかけた。
「あのっ…ありがと……」
「俺…タバコ吸いに来ただけやねん」
振り返った彼は、背の高さは180センチはあるだろう。
ワックスで無造作に遊ばせた金色の髪。
耳には5個のピアス……。
スッと伸びた鼻に、大きな口。
「おまえ…なんか恨まれるようなことしたんか?…気ぃつけやぁ」
この…力のある瞳……
あたしが…まちがえるわけない…―――。
見た目が変わっても
彼の顔を…見間違えるわけがない
彼は…まちがいなく
彼は………
「……っ…智也……―――」



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)