あたしの目の前に現れたのは、自称、蒼のファンクラブの子たち。




派手なギャルから、あたしと同じ雰囲気なごく普通の子まで……ざっと10人はいる。




栞にうまく操られて、あたしをイジメてた子たち。




「なに?なんか用…?」




あたしは、何も知らないフリをして、冷たく言い放った。




「うちらがさぁ、アンタのことイジメてたってこと…アンタ、知ったんだってね?」




先頭に立っていた、口ピアスをした金髪の派手なギャルが言った。




「………それで?」




思い切り睨みつけた。




「ハァ~?何その態度~チョームカつくんだけどぉ~。」




いやいや、あたしのがムカつくけど。




「栞ちゃんからぁ、バレてるからって、もぉやめろって…うちらにメール送られてきたんだけどぉ」




栞が…メールを?




「用は何?もう少し速くしゃべってくれない?いま、あたし…誰とも話したくないの…」




「テメェ…いい気になってんじゃねぇよっ!」




ドンッ……―――!!




そのギャルは右足で、あたしの身体を思い切り蹴飛ばした。