「蒼…あのね…」




「絢音…ごめん。内緒にしてて…」




蒼がそっと、あたしを抱き締め、頭を優しく撫でてくれる。




今なら…言えるかも




あたしの気持ち…蒼が…好きって…




大好きだって………




「ねぇ…蒼…あのね」




「ん…?」




「あの…ね…」




「うん……」




言わなきゃ…いま


でも言葉がうまく出て来ない…




だって…だって…




「アメリカなんて遠すぎるよっ…!」




「おまえ…しつこいぞ?しょーがねぇだろーが」




違う…言いたいことは


好きだよ…だから




付き合ってくださいって




勇気を出せ、あたし!