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「俺は、高梨のことがあって…智也のことを思い出して混乱してるんだってそう…思ってた」
「そうじゃねぇの…?」
「俺は…アイツのこと全部わかってるつもりだったのに……結局何もわかってなかった……」
高梨が自殺未遂を起こしたことが、絢音の張り詰めていた糸を切ったきっかけでは、あったかもしれない。でも………
なぁ…今まで元気に笑っている顔も
明るい声も
全部がウソだったのか……?
どうして俺は…絢音の想いに気づけなかったんだろう
今わかったって…遅すぎる
やっぱり俺があの時に言った言葉が、おまえを残酷な深い闇に落としてしまったのだろう……
絢音の心を壊したのは…俺
絢音……
どうすればいい…俺の罪…―――