幼なじみ〜first love〜

『…ただいま』




その日、智也と海に出かけていた絢音が、夜7時ぐらいに家に帰ってきた。




俺は、親の帰りが遅くなる日で、絢音の家にご飯を食べに来ていた。




『絢音っ!宿題おわったぜ~♪』




『…そぉ』




絢音の様子が、少しおかしい…元気がないように思えた。




『どした?』




『…べつにぃ』




ピリリリリ……――♪




その時、絢音の携帯が鳴った。




絢音は、携帯の画面を見て、悩んでいた。




『電話だろ?出ないのか?』




『う、うん…平気。ご飯たべよっか!ママ~今日のご飯なぁに~!?』




その電話の相手は、智也だったらしい。








そして…それが、




…智也からの最後の電話となった…――。