幼なじみ〜first love〜

小5の夏休み、絢音と智也は、何人かの男女グループでよく遊んでいたみたいだった。




俺は、サッカーとか水泳の習い事やってたし、小5の夏休みは、ほとんど絢音と遊んだりしていなかった。




家も隣で、クラスも同じ。




いつでも会える…それにまだ俺は、絢音に対する気持ちに気づいていなかった。




ただの幼なじみだと…思ってた。








残暑厳しく、夏休みも終わりに近づく頃……




俺は、家の前に来ていた、智也に呼び出される。








『蒼…俺さぁ、絢音が好きなんだ』




智也は、まっすぐな瞳で俺に言った。絢音への気持ちに気づいていなかった俺は、少し不快に思った程度で、平然を装った。




『マジで!?泣き虫だし、バカでただのドジじゃん…』




『…蒼は絢音のこと、好きじゃないの?』




『俺が!?何で絢音なんか…ただの幼なじみだよ』




俺の心の奥底で、何かが崩れていく。




『そっか!なんか気になっててさ。んじゃ俺…絢音に告白する!!』




『あ、あぁ…ガンバれよっ…智也』




俺は、何かよくわかんない感情にかられながらも、智也に応援の言葉をかけた。