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目蓋をゆっくりと開けると、カーテンの隙間から白い光が差し込んでいる。




いつの間にか…眠っていたんだな……




俺の腕にしがみつくように、絢音は眠っていた。




絡みつく腕をそっと起こさないように解き、俺は絢音の身体に布団をかけた。




パジャマから、胸元が少し見えて、俺の心臓は急に早くなる。




目線を上にやり、絢音のおでこにキスをおとした。




「……ん…?…蒼……おは…よ……」




「……はよ」




絢音が起きると思わなくて、俺は必至に平静を装った。




「…どしたの…?」




「……別に」




絢音に背を向け、そばにあったクッションを絢音に投げつけた。




「蒼が冷たーい…」




「うるせぇよ」




触れてはいけない。やっぱり一緒に寝るのは、ある意味…残酷だな。