少しだけ空が明るくなっていた。さっきより絢音の顔がよく見える。




冷たい絢音の頬に触れた。




青白くなった冷たい肌…紫色の唇…目は閉じたままだった




「…絢音…絢音…しっかりしろぉ……」




何度も唇を重ねた。




死んじゃ嫌だ…




神様…命が欲しいなら




変わりに俺の命をあげます




俺の気持ちを伝えられなくてもいいから




絢音の命だけは助けてください




「…絢音を……助けて…っ…」




横になっている絢音のそばで跪き、絢音の顔を抱き寄せた。