窓から見えたのは、蒼と栞が一緒に登校してくる姿だった…。
二人は手を繋いでいた。
蒼の表情は無表情とも言える。けれど栞は嬉しそうに蒼に耳うちしたりしている。
「あいつら、付き合ったのかぁ〜」
「美男美女カップル誕生っ!」
「手繋いで登校してくるとか、見せつけてんなぁ〜」
「いやぁ〜蒼く〜んっ」
クラスメートたちが次々に騒ぎ始めた。
人気のある二人がカップルになったと、大盛り上がりだった。
「何の騒ぎ?」
後ろから声がして振り返ると、ケンちゃんが不思議そうな顔でクラスメートたちの盛り上がりを眺めていた。
「おぉ〜ケン!今来たのかよ?ニュースだぜ、ニュース!水嶋と栞ちゃんが付き合ったんだよ!」
ひとりの男子が、ケンちゃんの元へ駆け寄った。
「はっ?何かのまちがいだろ?なんの冗談…」
「じゃ、自分で確かめろよ。ほら、あれ見てみろって」
その男子が窓から指差した先を見つめるケンちゃんは、驚きを隠せないでいた。
「マジ…?何だあれ…」
あたしは、ケンちゃんと目が合ってしまった。
二人は手を繋いでいた。
蒼の表情は無表情とも言える。けれど栞は嬉しそうに蒼に耳うちしたりしている。
「あいつら、付き合ったのかぁ〜」
「美男美女カップル誕生っ!」
「手繋いで登校してくるとか、見せつけてんなぁ〜」
「いやぁ〜蒼く〜んっ」
クラスメートたちが次々に騒ぎ始めた。
人気のある二人がカップルになったと、大盛り上がりだった。
「何の騒ぎ?」
後ろから声がして振り返ると、ケンちゃんが不思議そうな顔でクラスメートたちの盛り上がりを眺めていた。
「おぉ〜ケン!今来たのかよ?ニュースだぜ、ニュース!水嶋と栞ちゃんが付き合ったんだよ!」
ひとりの男子が、ケンちゃんの元へ駆け寄った。
「はっ?何かのまちがいだろ?なんの冗談…」
「じゃ、自分で確かめろよ。ほら、あれ見てみろって」
その男子が窓から指差した先を見つめるケンちゃんは、驚きを隠せないでいた。
「マジ…?何だあれ…」
あたしは、ケンちゃんと目が合ってしまった。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)