教室へ着くと、先に行ったはずの蒼が、まだ来ていなかった。
栞と一緒なの…?
「おい、あれ見ろよっ!」
クラスメートのひとりの男子が、窓から校庭を指差した。
「なになにーっ?」
男子も女子もみんな窓から顔を出す。
あたしも人をかき分け、窓の外を見ると、その光景は、あまりにも信じ難くて…目を疑った。
どうして…?
どうして…蒼…――。
栞と一緒なの…?
「おい、あれ見ろよっ!」
クラスメートのひとりの男子が、窓から校庭を指差した。
「なになにーっ?」
男子も女子もみんな窓から顔を出す。
あたしも人をかき分け、窓の外を見ると、その光景は、あまりにも信じ難くて…目を疑った。
どうして…?
どうして…蒼…――。



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)