目が覚めると、見慣れた自分の部屋の天井がそこにはあった。
泣き疲れて
いつのまにか眠ってしまったみたい…
美々ちゃん…少しは眠れたかな…
眠れるわけない
苦しいよね
きっと今も泣いてる
昨日の出来事が夢だったらよかったのに…
でも違うんだ。だって蒼がここにいる。
あたしの左手を握り締めたまま、ベッドにもたれかかるように蒼は眠っていた。
ありがと…蒼
小さい頃からずっと
蒼は優しかったよね
普段はイジワルばっかだけど
口喧嘩ばかりだけど
あたしがツライ時も楽しい時も
いつも隣にいてくれた
ねぇ…蒼
あたしは蒼がいなきゃ
生きてないと思う



![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)