結局たくみはバレーボール部へ入部した。
練習は、体育館と外での練習があり、たくみは外での練習はあまり好きではなかった。

外での練習はドロドロになり、擦り傷だらけになるからだ!

ただ、それでもがんばれる理由があった。

外での練習場所はテニスコートの横で真嶋先輩が見ているからだ!

ふと、テニスコートを見ると真嶋先輩と目が合った。
向こうから手を振って来たが、たくみは恥ずかしくて、振りかえさなかった。
すると真嶋先輩は、顔をふぐのようにプックリさせてこっちを睨むように見ていた。
仕方がなく、たくみは誰にも築かれないように、こっそりと手を振り替えすと、
前にも見たことのある蔓延の笑みで真嶋先輩は答え、練習に戻った。

テニスコートとバレー部の練習場所の間は金網1枚に隔たれているが、真嶋先輩と一緒に練習している錯覚に陥ってた。