さよならとその向こう側



実は言っていた。


私の誕生日の日の事。

どうしても別れたくなくて鍵を渡したけど、本当は私を守り通せるか不安だったって。

側にいる事は出来ても、もし過去の事件が明るみに出た場合、どうやって対処すればいいのか、分からなかったと。



だからこそ、大学に相談して、自分達を守れる方法を教えて貰ったと。





そうだね。

私達が一度別れた事は、きっと正しかったんだね。

私も実もとても辛かった。

でも、だからこそ今日があるんだね。