「あのなー!…そう言うのは自分の力で結べよ、気持ちだ!気持ち!!」


俺は苛立たせ気味に義樹に向けて言った。


「雄の馬鹿野郎!!」


義樹は俺の発した言葉を聞くなり、声を張り上げ一言言うとそのまま走り去るのかと思えば俺の席の隣に落ち込んだようにうつ伏せて座った。


「あのなー…」


俺は義樹を見るなり小さく溜め息を吐いた。


赤い糸は教えるものじゃないと…
俺自身、分かっていたからだ。

俺が教えた事でもしかしたら運命が変わってしまうかもしれない。


大丈夫…
義樹ならきっとゆきちゃんと上手く行くと俺はそう思っている。


良く恋愛雑誌に書いてあるようにまずは気持ち次第だ。

初めから諦め気味だと恋は上手くはいかない、だから諦めない気持ちが大切な事だと俺は思う。





ま、赤い糸は繋がり初めているんだけど…