「はいッ」 私は笑顔で返事をした。 その前に。名前…の前に。 聞かなきゃいけないことがある 「あッ…あのさ」 『うん、どうした?』 「N校に行くには何番線に乗ればいいの?」 『ぇ!?…本気で言ってんの!?』 「うんッ…」 『ちゃんと覚えてね? 二番線だょ。』 「二番…線?」 『うん、覚えた?』 「うん…」 二番線って さっきの電車のホームの真ん前だし。 私ばかなやつだって思われたと思う。