小言をいいながら夕飯の支度をする母親の後姿に向かって、私は聴いてみたい気がしていた。 「おかあさん、おかあさんの友達はどうしているの?今でも連絡をとってつきあっているの?」 思い出の中でね。 背中から、答えが返ってきたような気がした。