「それは、どうだろう?人によるんじゃ
ないかな。確かに心が熱くないと人間は
動けないけどね。」


炎は表情を少し変えた。


「それが、恥ずかしいとか、うざったい
とか思う事もあるんだろう?」


イーグルの表情も少し変る。


「確かに、そう思う事も有る。人間は自
分の生の感情を隠してしまう事が多いか
らね」


「我々は感情を隠さないよ。高揚すれば
炎は大きくなるし、落ち込めば炎は小さ
くなる。だから、見た眼で今の気分が分
かってしまうんだ。」


イーグルは少し考えた。


「自分の感情を隠しておきたいと思った
事は無いのかい?」


炎は考える事は無かった。


「感情を隠す事に何か意味が有るのかい
?それこそ隠しておきたい感情だよ。」