ミラーボールセブン

トントンッ。


「―はい」

中からは割と静かな声が返ってきた。

だけど良太の姿が見えると急に明るい声色に変わった。

「良太〜♪寂しかったぁ〜」

もしかして…

「すみさん、今日は彼女も一緒なんスよ」

と言いながら、ズイッとすみさんと呼ばれる男性の前に差し出された。

「はじめまして!樹里です」

元気よく挨拶した私に返ってきたのは、あぁと素っ気ないもので…

やっぱり、もしかしなくても、あたしが邪魔なんですよね?

…ジェラシー?

そうだ、ジェラシー!

こんなにあからさまにやられるのは始めてだ。

はじめまして。

ジェラシー!

あっ。挨拶なんてしてる場合じゃないね。



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