忘れないよ…





あの後、翔と一緒にかえっているところを、窓側の人達が見ていたので、少しひやかされた。



あ〜本当にありえない。
剣ちゃんのことと、翔のことを考えてしまう。



「う〜ん…もう!!!」


頭をぐしゃぐしゃにしながら言った。


その様子を見ていた、春香が


「どうしたん?」


少し心配してくれているみたい…
ずっと一緒にいるから、すぐに何かあったら、いつも聞いてくれる。








「あのね…」



私は、隠さず春香にすべて、話した。




すると春香は、一瞬泣きそうな顔をしたのを、見逃さなかった。