リーファとアンドロイドは、フロルの手によって再び聖堂に連れて来られた。

ドーム天井の下の、丸い白一色の部屋である。

警備ロボットたちが、湾曲した壁にそって放列を作っている。

その彼らの射撃線上に、アンドロイドは立たされていた。

一歩でも動けば、すぐに射殺するという条件で、拘束をまぬがれたのだ。

少女は、冷たい円形ステージの上に腰掛けて、両足をぷらぷらさせていた。

フロルは、壁のコンソールの側だ。

「君たちは、この世界での存在理由を、すっかり忘れてしまったようだね」

嫌みな口調で、フロルが切り出した。

「君は少し、彼女に深入りしすぎた」

少年は、口許を不敵に笑わせた。