天上のワルツが聴こえる

アンドロイドは、パッと跳躍した。

空宙で、左手を素早く振る。

なにか、目に見えないくらい細い光が、三方向に飛んだ。

それは、極細の針だった。

警備ロボットの装甲をも通す鋭い針である。

それを受けたロボットたちは、立ち止まって額を点滅させた。

データの組み変えが進んでいるようだった。

そして、彼らはそろって、最初のロボットが入って行った路地に向かって歩き出した。

どうやら、彼らの目的はそっちの方角らしい。

アンドロイドは、去って行く警備ロボットたちを見送った。