天上のワルツが聴こえる

沈黙が、3秒。

少女は、気が気ではない。

もし、これで、彼がつかまってしまったら…。

と、警備ロボットが言った。

「おまえは、何者だ?」

アンドロイドは、変わらぬ無表情で答える。

「気象管理システムAI端末、ヘの5です」

ロボットの額が、ピコピコと点滅した。

「よろしい」

ロボットが、くるりと向きを変えてもと来た路地に入って行った。

少女がほっとしたのもつかのま、今度は、彼女の後ろから来たロボットだ。

また、川沿いの道を通って、右と左からもロボットがやって来る。

ちょうど、2人を包囲するように迫ってきたらしい。