天上のワルツが聴こえる

そこから、身の丈3メートルほどの、無骨な警備ロボットが現れた。

額に、赤いランプを点滅させている。

ロボットは、アンドロイドに対峙して言った。

「P08管理システムAI端末Pチ、投降しなさい」

「イエス。マザー」

無表情でアンドロイドはうなずき、両手を広げた。

抵抗しませんというポーズである。

木の陰の少女は、そのなりゆきに思わず声を上げそうになったが、自分の手で口を押さえてがまんした。

少女の後方から、太鼓橋を渡って、もう一体、警備ロボットが現れたからだ。

アンドロイドと対峙したロボットは、彼の運動機能を停止させるために、左の二の腕にケーブルをつないだ。