少女は街に出た。

本当は、ピーチの側にいたかったのだが、

「わたしは、調べものをします。あなたは街の様子を見てきてください」

と、追い出されてしまったのだ。

たしかに、今日の安らぎの時間は不自然な形で中断されてしまったので、その影響が出ていないか心配でもあった。

それを確かめるのも、仕事のひとつなのだ。

少女は、夢を見ることによって人々の心を安定に導いている。

そう。

安らぎの時間は、この少女が司っているのだ。

少女は、夢見。

夢の導師である。