天上のワルツが聴こえる

選択枝は二つ。

今まで通り、全てを忘れて再生されたリーファと同じ営みを続けていくか、外への鍵を開け放つか、だ。

どちらの場合でも、彼女は記憶を失ってしまう。

別のリーファが現れるのだ。

「このまま、外に出て行くわけにはいかないのですか」

「残念だが、それは出来ない。夢見は特殊なハイブリッド。限界を迎えたまま放置すると、灰塵に帰すのは時間の問題だ。おそらく、明日の日の出は見られまい」