「1052の麻宮ですが…」 ナースステーションの看護師さんに 向かってゆった。 すると三人いるうちの一人の看護師さんが 小走りで近づいて来た。 「1052…の麻宮…さんっ…と。はい、わかりました。気をつけて帰って下さいね」 綺麗な人だったけど笑った顔は 小学生みたいな 無邪気な可愛い笑顔だった。 ぺこっと頭を下げると、私はエレベーターを目指して歩いた。