「えっっそうなのΣ」 私は400円を入れながら 梓の方に振り返った。 「いや… プリクラって女が撮るイメージあるし 入りづらいじゃん?」 「確かにそうだね… じゃあ、私が設定していくよ」 明るさやフレームを選ぶと撮影が始まった。 シュー…という音と共に 私たちの後ろから 水色に白い水玉模様の垂れ幕が降りてきた。 〔3、2、1〕 …パシャッ 「あー目瞑っちゃったぁ」 「俺も」