「お邪魔しまぁす」

慎吾の部屋は、結構キレイでCDがたくさんあった。


―コンコン

ドアを叩く音がした。

すると、ドアが開いて、慎吾のお母さんらしき人が入ってきた。


「凛ちゃん…よね?
慎吾の母です」

「あ、はい。
よろしくお願いします」

「よろしくね♪」

慎吾のお母さんは、若くて、キレイな人だった。


―ガチャッ

「慎吾~、彼女見せて~★」

今度は、慎吾のお姉さんらしき人が入ってきた。

「こら! 彩奈!!」

彩奈(?)という慎吾のお姉さんらしき人がアタシをじっと見る。


な、何?


「彼女?」

「は、はいぃ」

今度は、慎吾のお姉さんらしき人は、慎吾をじっと見た。

「彼女、なかなかかわいいじゃ~ん♪」

「ま、まぁな」

慎吾のお姉さんらしき人は、また、アタシの方を見た。

「凛チャンだよね?
ウチ、慎吾の姉の彩奈です★
よろしくねぇ♪」

「よろしくお願いします★」

「じゃぁ、ウチは予定あるんで~」

そう言って、彩奈さんは出て行った。


「ごめんなさいねぇ、騒がしくて」

慎吾のお母さんがアタシに謝る。

「いえッ、全然」

彩奈さんは、アタシと気が合いそうなタイプだった。